本格的な研究は東京オリンピック後にNHK放送技術研究所で始められ、1972年にはITU-R(当時はCCIR)に規格提案が行われました。
1980年代に入ってテレビカメラ、高精細ブラウン管、ビデオテープレコーダ、編集制作機器などのハイビジョン映像信号対応機器が開発され、実用化の準備が整い始めました。ハイビジョンの愛称もこの頃から使用され始めています。1982年にはデジタル技術を用いて帯域圧縮を行い、放送衛星のトランスポンダ1波の伝送帯域でアナログ放送を行うMUSE方式(Multiple Sub-Nyquist-Sampling Encoding system)が開発され、これを用いたBS放送が1989年から実験放送として開始。更に1994年からは実用化試験放送が開始されました。
NHKは自ら開発したハイビジョンとMUSEをHDTVの世界統一規格にすることを目指し、「高品位テレビ」の英訳として"High Definition Television"という言葉を使って、欧米で精力的な標準化活動を続けた。